Pythonを使用した具体的なサービスは?

Pythonを使用して作成されたサービスとして代表的なのは、大手動画配信サイトであるYouTubeです。
YouTubeでは個人と法人を問わずに、世界中から数多くの動画が投稿されています。
そして、視聴をしている人の数も膨大です。

そういった投稿者と視聴者のユーザーデータを管理する部分に、Pythonが活用されます。
Pythonは膨大なデータの処理に強いため、数億に及ぶユーザーデータの管理にはうってつけというわけです。

また、Pythonはコンピュータに、何らかの判断をさせるシステムを作ることにも長けています。
それが、YouTube内で検索した際に、最適な動画をピックアップするという部分で活用されています。

そして、画像を使ったSNSサービスであるInstagramも、Pythonを使って作られたサービスとして非常に有名です。
InstagramにおけるPythonは、Youtubeのように機能の一部を担うのではなく、サービスの根幹を担っています。
世界でInstagramを使用する人の個人情報や、投稿した画像などのデータを管理するのがPythonです。

Pythonは人が書いたプログラム言語をコンピュータ用に翻訳する、コンパイルという作業が必要ないのが特徴です。
コンパイルには、構造が複雑になる上に、時間がかかるというデメリットがあります。
そのデメリットを避けるために、Instagramではコンパイル不要のPythonが選ばれています。

さらに、色々なデータを預けられる、オンラインストレージサービスのDropboxも、システムの根幹はPythonで作られています。
構造がシンプルだという強みが理由で、開発初期からPythonが選ばれています。
利用者がDropboxに預けた膨大なデータを、ただ管理するだけでなく、複数の端末で扱えるようにやりくりするのも、Pythonの役割です。